プーと大人になった僕

100エーカーの森で、クリストファー・ロビン少年と彼のぬいぐるみたちが過ごす日々を描いた「くまのプーさん」初の実写映画。大人になり仕事に負われるクリストファー・ロビンの前に、プーや森の仲間たちが現れ奇跡の再会をしたことで、ロビンが忘れていた何かを思い出していく姿を描く。「本当に大切なモノ」とは何か。プーさんから気づかされる。 大人になったら、家族のためにも働かなければならない。気が付けば、家族でもなく、子供の成長でもなく、自分の趣味でもなく、「仕事」になってしまっている。劇中でプーが言っていたように最高の人生を導くのは、常に、考え、行動することより、たまには「何もしない」「何も考えない」ことで、気がつくとことがある。対極あるのは、内舘牧子さんの「終わった人」。定年後のあるあるネタ満載の小説。「終わる」前に、「本当に大切なモノ」を味わうことである。

最後に、プーさんの劇中での名言「今日は明日ではなく、今日だよ」。明日の会議どうしようとか焦るロビンに投げかけた言葉。その一日一日を楽しもうというプーの気持ちが現れた言葉。我々の言葉では、「いまここ」での感情を体感することから気づきが生じることにつながる。」