ボヘミアン・ラプソディ

1月1日家族4人で映画を見てきました。内容は、 世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマです。還暦を過ぎた夫婦と成人した子どもとも楽しめる世代間ギャップのないすばらしい内容で、曲そのもののすばらしさや感動秘話が多くの人の胸を打ったと思います。ここでは、心理学的に解釈してみたい。

この映画のコンセプトは「生きづらさ(生きるつらさ)」だと思います。カウンセリングでは、このことを「発達課題」といい、仏教的には「生老病死」といった方が分かりやすいと思います。フレディがかかえてた、「バイシェクシャル」「エイズ」等様々な問題はこの「発達課題」に置き換えることができます。例えば。「生」は、ボヘミアン・ラプソディの曲の中で「ママ」と呼びかける象徴的なフレーズ、愛されたい、生まれてきて良かったの?(母親からの愛)、「老」は、成長(老いる)する中で感じ取った「バイシェクシャル」の葛藤、「病」は、当時難病で、「ゲイ」等の問題扱いされていた「エイズ」、「死」は、「エイズ」で長く生きられないと感じ取ったもの、父親からの「正しき行い」をしないものは受け入れられないという「承認欲求」(父親からの愛)とも解釈されます。誰人もこの「発達課題」から逃れることができません。それゆえ、この「発達課題」をどう乗り越えるかにより、「生きるつらさ」を「生きる楽しみ」に変えていけるのです。よって、世代を超えて、フレディの生き方が共感をよび、多くの人を感動させるのかもしれません。